Roocodeとは
Roocodeは、Visual Studio Code(VS Code)上で使えるAIコーディング支援の拡張機能です。
開発元はRooCode Inc.で、GitHub上でオープンソースとして公開されています。
このツールでは、OpenAI(ChatGPT)、Anthropic(Claude)、Google(Gemini)など複数のAIモデルを設定して利用できます。コード生成、修正、設計補助、デバッグなど、ソフトウェア開発のさまざまな工程を支援します。
主な機能
Roocodeには、AIエージェントとチャット形式でやり取りできる複数のモードが搭載されています。
- Code:コードの生成・編集を行います。
- Architect:アーキテクチャの提案を行います。
- Ask:一般的な質問対応ができます。
- Debug:バグの原因分析や修正提案を行います。
これらはサイドバーのチャットUIから選択して使用できます。エージェントはカスタマイズも可能で、JSON形式で自作モードを定義できます。
対応するAIプロバイダ
Roocodeは以下のAPIプロバイダに対応しており、ユーザーがAPIキーとモデルIDを設定することで利用できます。
- OpenAI(GPT-3.5 / GPT-4 / GPT-4o)
- Anthropic(Claude 1〜3系)
- Google(Gemini 1.5 Pro / Flash)
- Mistral
- Cohere
- DeepSeek
複数モデルを並列に登録し、エージェントごとに使い分けることも可能です。
インストール手順
- Visual Studio Code をインストール(https://code.visualstudio.com/)
- VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「Roocode」を検索してインストール
- サイドバーの「Roo」アイコンをクリックして起動
- API Provider設定画面から、APIキー・モデル名を登録
- 任意のモード(Code / Ask など)を選び、チャットで使用開始
その他の機能
ブラウザ操作
Roocodeでは、Google Chromeを通じてWebページの操作、入力、スクリーンショットの取得などが可能です。
これらの機能は、RoocodeがChromeを制御することで実現しており、特別なモード切り替えは不要です。
MCP(Model Context Protocol)
Roocodeにおいて複数のエージェント、LLM、または外部サービスとの連携構成を管理する仕組みです。
これにより、AIが必要に応じて異なるモデルやツールを呼び出す柔軟なワークフローを構築できます。
カスタムプロンプト
Roocodeでは、各エージェントの動作やモードに応じたプロンプト内容を、ユーザーがJSON形式で自由に設計・変更できます。
これにより、LLMに対する指示内容やロール設定を細かく調整し、目的に合った応答や挙動を引き出すことが可能です。
他ツールとの比較(Cursor・Cline)
Roocodeとよく比較されるVS Code向けAI支援ツールに「Cursor」と「Cline」がある。いずれもチャット形式でAIと対話可能で、複数のAIプロバイダに対応しています。
項目 | Roocode | Cursor | Cline |
---|---|---|---|
対話方式 | チャット形式(モード切替あり)Code / Ask / Debugなど | チャット + 補完(フラット構成) | チャット形式(Plan / Act / Feedback) |
AIプロバイダ | OpenAI / Claude / Gemini / Perplexity ほか対応(手動設定) | OpenAI中心(GPT-4)※他モデルは非公式 | Claude中心(Anthropic)OpenAIなども選択可 |
ブラウザ操作 | Chrome操作対応(Web入力・クリック・スクショ) | 非対応 | 非対応 |
モード構成 | 複数モードあり(Code / Ask / Architect / Debugなど) | 特になし(フラットなUX) | Plan / Act / Feedback(Claude構成を踏襲) |
カスタマイズ性 | JSON形式でプロンプトやエージェント構成を柔軟に編集可能 | 一部プロンプト調整可能(制限あり) | GUIベースで構成変更、一部プロンプト編集可 |
利用料金について
Roocodeは無料でインストール・使用できます。
ただし、使用するAIモデルのAPI(OpenAI, Claude, Gemini等)は各サービスの契約内容により有料プランが必要な場合があります。
まとめ
- RoocodeはVS Codeで使えるAI開発支援拡張機能。
- 複数のエージェントモードがあり、チャット形式でコード生成や設計、デバッグ支援ができる。
- OpenAIやClaudeなど、主要なAIプロバイダに対応。
- ブラウザ操作やMCP連携、カスタムプロンプト設計などの機能も備える。
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